瀬戸内海経済レポート
いいモノはいい!広報担当 安江 義男
瀬戸内海経済レポートがいいモノはいい!で取り組む「感謝の質向上」表彰。取材対象が本当に言いたいこと、伝えるべきポイントをしっかり捉え、それを最も分かりやすく伝える記事を増やすことを目的とした表彰ですが、その手段として各人が書いた「修正が入る前の初稿」を互いに評価し、良い点は認め合い、改善すべき点はしっかり指摘し合う「初稿採点」に取り組んできました。これまでは広報担当として自身の想いを交えながら、その意義、難しさを紹介してきたので、今回は、そこに参加する記者赤木英紀とオブザーバーとして参加する新人の小坂勇介の感想を紹介します。
徐々にではあるが感じる成果
赤木英紀
「初稿採点」で、互いの原稿をチェックする中で、自分を含めた記者それぞれの癖や参考になるところが改めて見えてきて勉強になっています。長年の癖が体に染み付いているので、なかなか直すのは難しいですが、意識は徐々に変わってきていると感じています。
「感謝の質向上」とまで言える段階にはまだまだですが、最近では、取材先企業から「VISIONに掲載された記事をSNSやホームページに載せてもいいか」という質問をもらうことが増えてきました。SNS活用が広がってきたということもありますが、内容について満足してもらっている証拠とも言え、これも初稿採点の効果と感じています。
VISION岡山の記事以外に、企業のホームページや出版物、動画ナレーションなどさまざまなライティング業務に携わることが増えてきており、相手が言ったことだけではなく、口にはしない秘めた想いなどをコミュニケーションの中でつかみ取り、それを文章化することで「感謝の質」は高められます。これからも満足度を高められるよう精進していきます。
読者視点を学べた
小坂勇介
初稿採点に取り組み、人の文章に触れることで、自分の文章を客観的に見つめる良い機会になったと考えています。
私は元々記事内で物事の説明をする際、長く書きすぎてしまうことが多々あり、それをよく「冗長で読みづらい」と指摘されていたのですが、自分では必要な説明だと考えていたこともあり、そういうものなのだと思いつつも、実感が湧いていませんでした。
同じ指摘を受けた先輩の記事を初稿採点で読んだ際、どう読みづらいのか認識することができ、間接的に自分が書いた記事を読者視点で見ることができました。
また、反省すべき点を挙げるだけでなく、互いに「この説明は分かりやすい」、「この情報があることで理解がより深まった」と評価し合うことで、より良い記事を書くためのヒントを得られています。