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カバヤ食品

2022年度下期「カバヤMVP賞」受賞者インタビュー

日本カバヤ・オハヨーホールディングス
ブランディング戦略室 山澤七海

風通しが良く、学び合い、お互いを讃えあう文化をつくっていくために行われている「カバヤMVP賞」ですが、22年度下期の今回は各部門ごとに選ばれた38名の中からMVPを受賞した野村さんを取材しました。会社をより善くするためにどんなことに対して意志を以て取り組んでいるのか。また、今後の目標を伺いました。

カバヤ食品
営業本部 営業企画部 営業企画課
野村 侑大

山澤:まずは自己紹介をお願いします。

野村:2015年に新卒でカバヤ食品に入社し、昨年の3月までは関東工場で勤務をしていました。入社当初は製造業に従事していましたが、4年目の秋頃から関東工場での生産性の向上を目的とした問題などを解決するための役割を任命されました。今までなかった取り組みということで、活動開始当初は私と先輩社員の2名で活動をおこなっていました。なぜ入社4年目で抜擢いただけたのかは分かりませんが、入社当初から意見ははっきりと伝えるほうだったのでそういった点をかっていただいたのかなと自分では思っています。そして、今年の春からチャネル推進課(現:営業本部 営業企画部 営業企画課)に異動しました。

山澤:工関東工場から営業企画課への異動になったときはどう思われましたか。

野村:営業企画課は、営業活動の生産性アップによる売上と利益の最大化を目的に在庫を適切化する需給コントロール、事業戦略に沿った営業活動の経費分配・進捗管理、営業の能力開発の為の各レイヤーにおける内部・外部トレーニングのデザインなど担っています。そのため、移動前の工場の産性向上という役割から営業活動の生産性向上という役割の部署に異動になるという認識であったため生産性の向上という意味では工場での経験が活かせるのではないかと思いました。

山澤:関東工場での問題解決は具体的にどんなことをされていましたか。

野村:まずは、倉庫の整理から開始しました。生産現場において重要なこととして、使用する資材を間違いなく準備する必要がありますが、当時の倉庫は整理整頓ができているとは言えない状況であったことから準備に時間がかかってしまうこともありました。準備に時間がかかる理由としては、生産の方が生産業務の傍らで管理せざるを得ない状況になっていたからです。また、納品した資材の保管なども生産業務の間に対応をしてくださっていました。
そこで生産の人は生産に注力する環境をつくることが生産効率の向上につながると考え、円滑なコミュニケーションのためにトランシーバーの購入や、在庫管理システムの製作を行いました。結果として、資材のロスが減ったり、業務の効率があがったという声を頂きました。

山澤:そのような問題の抽出はどのようにおこなっていたのですか。

野村:一番多いのは日々の会話からです。工場では数百人もの人が働いているんですよ。なので、休憩のタイミングによっては休憩室に20人以上もの人が集まり、そうなると始まるのが「最近こんな不満がある」「この業務はこうなったらいいのに」といった日常業務の話しです。そこでの会話をよく聞けば、これが課題なんだなとか、こうすれば善くなりそうだなってことがおのずと分かってきます。
そこで私がやったのが、それらの意見を集めた「みんなが困って嫌がっていることリスト」の作成です。

山澤:たしかに日常のコミュニケーションで無意識にそういった会話をしていますよね。そこから、問題を抽出し、実際に行動して問題解決まで導くのは難しくなかったですか?

野村:関東工場の方々は協力的な方が多いので、その辺りはすごくやりやすかったです。中には、変化を好まず否定的な意見もありましたが、実際に業務が効率的になったり、自分の意見が反映されていくと発言や行動が変わっていきました。

山澤:野村さんご自身が積極的に問題解決をするようになったきっかけはありますか?

野村:工場では5S活動が行われているのですが、入社当初からそういった活動には積極的に参加していました。その際にも若手の私の意見を先輩方は真剣に受け止めてくれましたし、考えが及ばないときには、より善くなるよう一緒に考えてくれました。自分が意志を以って取り組めば、周囲がチカラを貸してくれるという経験によって、新しいことに挑戦することへのハードルが下がり、「できる!」という自信につながっています。

山澤:今回受賞に至った理由はどのように考えますか?

野村:先ほども述べましたが、本当に周りの方々の協力によるものだと思っています。どんなことをするにも、周囲からの理解やサポートがなければ進めることができません。また、新しいシステムを導入しても使ってもらえなければ意味がないので、前向きに受け入れ、活用してくれた関東工場のメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。

山澤:今後の目標は何ですか?

野村:需要予測が外れて生産の方々の急遽の休日出勤が発生してしまう。生産予測が外れて営業の方々が謝らなければならないなどの問題がおこらないようにしたいと思っています。
その第一歩として今年の春に東京に移動をしてきて、新しい業務としておこなっているS&OP(販売・操業計画)をまずは4月までに軌道に乗せたいと思っています。
また、やったことに対しての結果検証と問題抽出を適切にすることを心がけています。先を描くのももちろん大切だと思うのですが、結果検証ができていないとやったことに対する正当な評価と次の目標を決めることができないと思っているのでそれについては心がけています。

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