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瀬戸内海経済レポート

経営者の心に響いた社説

瀬戸内海経済レポートいいモノはいい!
広報担当 安江 義男

瀬戸内海経済レポートは、「感謝の質向上」表彰を通して、取材対象が本当に言いたいこと、伝えるべきポイントをしっかりとらえ、それを最も分かりやすく伝える記事を増やすことに取り組んでいます。しかし、各記者にとって反省や気づきにはつながっているものの、私自身、ついつい「書きすぎて読みにくく、ポイントが伝わらない」状態からの脱却へ、思考回路を再構築する作業に悪戦苦闘中です。

感謝の質とは、取材対象の「意志」をとらえた記事を書けているかの指標。「掲載してくれてありがとう」「大きく取り上げてくれた」というありがちな感謝から、「わたしの伝えたかったことはこれ」「想いを文字にしてくれた」などに感謝の質を高めることを目的としています。

この取り組みは、週刊VISION岡山の価値を高めるとともに、記者一人ひとりの「個」の力を高めてファンとなる経営者とのつながりを強め、わが社が目指す「岡山の政財界をつなぎ、意志を持った経営者を発掘し育てる」実現への第一歩となるものです。

その重要性を実感できる事例が、2025年に百貨店業態100周年を迎える㈱天満屋の、未来の地方百貨店像を探るプロジェクトを取り上げた社説「歴史に学び未来像を描く」(11月27日号掲載)でした。社説はVISION岡山の「意志」を発信することを目的に、今年度からスタートしたコーナー。同号では、若手メンバーが中心となり、同社の歴史を学び社内研修用の資料作成まで手掛ける試みを紹介しつつ、長い歴史を持つ企業が守り続ける「軸」や歴史・伝統・文化を踏まえてこそ新たな展望が開け、その「一丁目一番地」こそが創業者の掲げた理想ではないかと問いかけた内容です。

この社説に、天満屋のオーナー伊原木一衛氏が感激し、グループ社員で共有するため掲載号を配布し、未購読の企業があれば購読するよう指示が飛んだそうです。まさに、天満屋経営陣の想いをしっかりとらえ、評価し、論じた内容だったからにほかなりません。

今回の出来事を通して、これまで心掛けてきた「相手の伝えたいこと」「最も大切なこと」に加え、VISION岡山として「伝えるべきこと」「伝えたいこと」という「意志」のある発信の大切さを痛感することとなりました。

今回の社説は編集長の大森昭伸が担当したものですが、VISION岡山の魅力を高めるためには、記者一人ひとりがこのような記事を書くよう心掛ける必要があります。千里の道も一歩から。「大リーグボール養成ギブス」はなかなかありませんが、何としても理想の域に近づくことを目指し精進したいと思います。

11月27日号社説
社説で取り上げた天満屋の若手社員が歴史を学ぶ様子
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