インタビュアー
ライフデザイン・カバヤ
開発本部 広報課 田中 南瑠
ライフデザイン・カバヤ株式会社
営業部 倉敷エリア長 伊藤 健さん
「十勇士」――1年間で獲得した契約額の高い10名、つまり年間トップセールス10名の呼称です。毎年4 月に行われる全体会議において全社員の前で表彰されるほか、歴代受賞者の名前と成績は各支店会議室にも掲出されるため、全社員の尊敬と羨望を集める存在です。
2024年の十勇士として映えある1位獲得を成し遂げられたのは2012年入社、現在営業部 倉敷エリア長を務める伊藤 健(いとう けん)さん。
気さくな笑顔で、お客様のみならず社内の信頼を集めている伊藤さんの入社当初の話から仕事への想い、今後のビジョンについてお伺いしました。
十勇士の1位獲得、おめでとうございます! 正直な感想をお聞かせください。
ずっと目標にしていましたが、昨年の春から「いけるかも」と手応えを感じていました。その中で、忙しいからこそ一つひとつを大切にし、お客様にとって「一生に一度のかけがえのない買い物」であることを常に心の中に置いておく、きちんと向き合っていくことを心がけていました。
就職するときに数ある企業の中で、ライフデザイン・カバヤに惹かれたポイントは何でしたか?
アルバイト経験から人とかかわる仕事に就きたいと考えていました。大学では建築を学んでいたのですが、ライフデザイン・カバヤは営業職でも図面を引けるので、自分の知識と強みを活かせる点に魅力に感じました。また会社のムードも良くて、楽しく働けそうだと感じたことが入社の決め手になりました。
入社して13年になるそうですが、入社時はどんな社員だったのですか?
入社当時の私は、営業の知識もやり方もわからず、手探りで取り組んでいるような状態でした。1棟目の成約は先輩に指示をいただいて、分譲地のチラシを自作し、配って“足で稼いだ”結果でした。決してスマートとは言えませんでしたが、自分の中で「営業とは何か」という自分なりの考えを築くことができた、貴重な経験となりました。
しかし問題はその後で…。人生で一番という挫折感を味わったんですよ。
どんな挫折を味わったのですか?
1年目から2年目にかけて、結果が出せなくなってしまいました。半年間まったく売れない時期もあり「営業職なのに」と自分が嫌になる一方でした。「このままずっと結果が出せなかったらどうしよう」と、毎日不安でたまりませんでしたね…。周りの方が見かねて、アドバイスをくださったりロープレを手伝っていただいたりしましたがうまくいかず、また指導いただいた内容も「自分に合っていないかも」と違和感があり、長い期間苦しみました。
そうした自分をリセットするために、徹底的に自己分析を行いました。年齢よりも若く見える外見の自分には、先輩のように豊富な知識をお伝えして信頼を得るスタイルは合っていないと気づき、「お客様と一緒に学ぶ」自分なりのスタイルを確立していきました。

具体的にはどんなことをされたのですか?
「わからないことを“一緒に”解決する」という姿勢で、ご来場されたお客様のお話をじっくり丁寧にお伺いすることから始めました。ご案内よりまず家づくりの悩みや課題に共感し、より的確なお客様に合った提案をするようにしました。さらにスピード感を意識して対応することで、より高い相乗効果を生み出せるようになっていきました。
挫折の原因として、正直自分の中にどこか「なんとかなるだろう」という根拠のない自信のようなものがあったのではないかと思っています。大学までそつなくこなせていた感がありましたしね。今でも「また売れなくなるかも」という怖さはつきまとっていますが、逆にその不安を自分のバイタリティに変えていて、当時の苦しみは無駄になっていません。
お客様が住まいの購入を決断なさるのはエモーショナルなものだと思っています。人それぞれ、大事にされている価値観は違っていますので、同じ対応は何一つないんです。また、住まいづくりの要素―プランや価格、エリアはもちろん、企業信頼度、営業担当の人柄まで―すべてに納得されないと決断はされません。情報過多の現代社会では「何が正しいのか」と混乱されている方も多いので、その方にとって適切な情報を取捨選択し、的確な提案一つひとつを丁寧に積み重ねていくよう心がけています。

現在は責任のある立場となっておられますが、社内コミュニケーションはいかがですか?
現代社会のトレンドとは違っているかもしれませんが、できるだけフランクで対等に接するようにしています。自分からも積極的に話しかけますし、話しかけやすい雰囲気を常にかもし出すようにしています。
今後の目標は?
エリア長として、数字を明確化してモチベーションにつなげ、責任感と高い意識を持って取り組むことです。個人ではなく、チームとして成果をあげられる環境づくりも進めていきます。
そして「CLTハイブリッド構法」の認知度を高め、結果につなげていくこと。「命を守る」本質を備えた誇れる商品として、今すごく同業他社にも意識されていますし、大災害から地域を守るためにも多くの方に選んでいただきたいと心から思っています。
まだまだ自分の思う理想には程遠く、より一層のチャレンジが必要だと思っています。これからも一人ひとりに寄り添う姿勢で自分らしく進んでいきたいと考えています。