業務だけに捉われない、人生を豊かにするための表彰制度
いいモノはいい!リーダー : 取締役 営業本部長 大内 一雄
エクセルパック・カバヤでは、本年度開始したグループとしての表彰制度にさきがけて、2021年度から独自の表彰制度を運用していた。管理職が、メンバーのチームに対する貢献や目標に対する達成度を鑑みて推薦し、その中から1名を選ぶ管理職推薦表彰と、生産性向上を目的とした小集団活動評価するEIS15活動表彰である。
今年度からは新たな表彰として、「ありがとうポイント表彰」と「キャリアアップ表彰」を設けた。「これまでの表彰は、従業員の業務における行動や活動を評価するものであったが、今年度からは、『私の約束』に基づいて、業務だけに寄るのではなく、人生全般を捉え、豊かにするという目的で新たな表彰を追加した。人生が理想の実現のためにあるならば、仕事とプライベートを分けてほしくないし、一人ひとりの夢を応援できるような表彰制度にしたいと思っている。」と大内は語る。
「ありがとうポイント表彰」を取り入れた背景には、EPKに蔓延する「悪いことだけが取り沙汰される空気」への反省がある。ささいなことでも「ありがとう」を伝えあうことで、人と人との心の距離を縮め、コミュニケーションを生むきっかけにしたい。そうすることで、ちゃんと誰かが見てくれているという安心感や、自分が誰かの役に立っている!という自信につながっていく。食堂に新入社員がデザインした投票箱とサンクスカードを置き、自由に投票してもらい、毎月1回表彰している。感謝を伝えあう機会になっているだけでなく、人の意外な一面(よいところ)を発見することにもつながっている。
また、社員からの声をきっかけに創ったのが、資格取得を応援する「キャリアアップ表彰」である。EPKでは、業務上必要な資格があり、取得を義務付けてきた。「しかし、なんのために取得するのか?ということよりも、取得できるか否かに焦点があたっており、社員にとってはやらされ感でいっぱい。自分自身の成長やキャリア形成につながるという実感があってこそ、一生懸命取り組むことができる。一人ひとりが何を目指しているかを明確にし、だからこの資格を取りたい!という自発性を応援したい」。現状では、残念ながらまだ誰からも申請は上がってきていない。ハードルが高いと思われているのかもしれないが、取得する資格の基準は、「目指す姿が明確であるかどうか」のみ。業務に直接的に関わるかどうかや資格の難易度は問わない。自分の人生に向き合っている人の夢を応援したいし、EPKがそういう人の集まりでありたいと思っている。
【設定した賞と運用プロセス】
・管理職推薦賞
一年間を通して、目標達成度が高く、またチームに対して貢献度が高かった人を管理職が推薦し、毎年4月に実施している新入社員歓迎会の中で表彰する。
・EIS15活動 優秀賞
EIS15活動(=生産性向上のための小集団活動)を通じて、自分たちの業務環境を改善するための気付きメモを作成、それを元に行動することを促進し、最終的には生産性15%向上を目標に18ヶ月活動する。それぞれの改善活動に、事務局が内容に応じたポイントを加算。気付きメモの件数と活動のポイントで優秀賞を決定し、新入社員歓迎会の中で表彰する。
・ありがとうポイント表彰
ありがとうと感じたことをサンクスカードに記載し、投票箱に入れてもらう。毎月集計し、ありがとうポイントを多く獲得した人を毎月1名表彰し、EPKのお客様の商品を贈呈する。
・キャリアアップ表彰
事前にどんな資格を何のために取りたいのかを申請してもらい、取得後に費用の負担と記念品の贈呈により表彰する。