瀬戸内海経済レポート
いいモノはいい!広報担当 安江 義男
5月に入社し、表彰の対象となる感謝の質の高い記事を書けるよう日々頑張っている23歳の妹尾沙希記者が、着実に育っていると実感できるエピソードがありました。
記事掲載後、取材対象者から「自分たちが伝えたかったこと、伝えることができていなかったことを簡潔にまとめてくれた」と感謝の言葉をいただいたのです。その記事はサポーターやコルセットを手掛ける岡山のメーカーが、アスリート向けに開発した腰部サポーターの新商品を紹介したもの。

さまざまな工夫と機能を盛り込んでいるだけあって、伝えたいことは盛りだくさん。広報担当者はあれもこれもと説明するが、結局は良く分からないという、ありがちなパターンでした。
そこで、妹尾記者は、特に利用者のメリットになる、薄型なのに戻る力が強いゴムを採用し適度に締め付けることでフィット感を高め、ずれを防止する点(課題の改善)、通気性とクッション性のある素材を使うことで肌に直接着けた際の痛みや違和感を改善した点(差別化できる使用感)、背面のパッドが腰が反る動きを制限し体幹を安定させ姿勢の改善を図ることで腰痛を防ぐ点(新たな価値)に絞り紹介したのです。取材したことをそしゃくし、論理的にポイントを絞った結果、伝わる内容になったことが評価につながりました。
もちろん先輩記者たちのアドバイスがあっての記事完成。電話での確認取材、修正を経て、大事なことを学んでくれたと思います。
伝えるべきことを伝えることは感謝の質の高い記事への第一歩。これからは、目に見えていること、相手の言ったことが、相手が本当に伝えたいこととは限らないことを学び、真に伝えたいこと、想いを引き出して記事にすることを目指してもらいます。そのために、瀬戸内海経済レポートの記者全員でバックアップしていきます。
何より、その学び、精進が必要なのは、わたしも含め記者全員にも言えること。「先輩記者たちのサポートを受けながら、一歩ずつ成長していることを感じている。取材先からの感謝は最高のエール。しっかり取材相手の意志を汲み取って、分かりやすい記事を書けるよう、これからも成長していきたい」という、妹尾記者のフレッシュで前向きな姿勢に、学ぶことも多いと感じました。
