認め合い、応援し合える組織づくりへの挑戦
いいモノはいい!リーダー :
執行役員 カテゴリー戦略部 部長 松木 剛
生産管理部 部長 田中 正樹
オハヨー乳業では、4月より風土改革を目的として、表彰制度の運用を開始した。『私の約束』を単なるお題目として捉えるのではなく、一人ひとりが実践するモノにしたいと考えている。
オハヨー乳業では、ここ数年で、度重なる経営陣の体制変更があり、そのたびに方針が変わり、目的が十分に伝達されないまま、現場社員がふりまわされてきた。結果として、現場は疲弊し、失敗が許されない空気となり、自らの意志を発動し、新しいことに挑戦する風土が失われつつある。
オハヨー乳業は、高い発想力と技術力を持ち、「ヨーグルトは食べるもの。」が常識だった時代に、ドリンクヨーグルトを発売、こんがり焼き目をつけた焼プリンを業界で初めて商品化するなど、チャレンジしては何度も失敗して、それでもあきらめずに意志を貫き、世の中に新しい価値を提供してきた。
いいモノはいい!リーダーの松木は、「挑戦歓迎!失敗上等!の風土を取り戻し、組織を元気にしたい。そのために、『私の約束』を実践している人、つまり、自分で考えて、決めて、行動し、結果を検証し、卓越し続ける人を増やしたい。」と語る。1年目の今年は、①自分起点で動く人 ②周りに良い影響を与えた人 ③地道にコツコツ頑張る人 を表彰。推薦された人だけではなく、推薦した人も表彰候補としている。
また、風土改革のためには、表彰制度を継続し、盛り上げていくことが重要。そのために、全社を11チームに分け、それぞれのチームに運営メンバーを選出。各チームの活動内容も追っていき、参考にすべき事例は全社で共有する。また、各チームの1年間の活動内容は、団体表彰の対象にもなる。
始まったばかりの表彰制度。現場では、「やれと言われたから仕方なくやっている」「なんの意味があるのか」という声も正直ある。一方で、目的を理解し、せっかくやるなら本気で!と、仲間の良いところに気付き、学び、感謝する機会にしている人もちゃんといる。いいモノはいい!リーダーの田中は、「あらゆる仕掛けでより多くの人を巻き込み、表彰制度を盛り上げていきたい。認め合い、応援し合える組織を作る」と意欲を見せる。
■運用プロセス
【個人表彰】
全社を11チームに分け、チームごとに毎月ノミネート候補者を選出
1 自分起点で動く人
2 周りに良い影響を与えた人
3 地道にコツコツ頑張る人
毎月のノミネート候補者の中から、チームごとに上半期・下半期それぞれのノミネート者を選出。
ノミネート者の中から、年間MVPを1名決定する。
受賞者には、素敵なプレゼントを検討中。
【団体表彰】
11チームの活動内容を事務局チームにて年間で評価
1 参加率の高い推薦方法か?
2 参加率を高められたか?
3 ノミネート名は私の約束とひも付きが強いか?
4 月次の報告時の活動内容