オハヨー乳業 広報チーム 野崎雅徳
(日本カバヤ・オハヨーホールディングス ブランディング戦略室 兼務)
オハヨーの表彰制度の特長
オハヨー乳業では、良いことは良いとされる社風・文化の醸成を目指し、2023年度から表彰制度を運用しています。表彰の対象は、役員・社員を問わず、オハヨー乳業の業務に関わるすべての方です。推薦は自分のことでも他の社員のことでも構いません。約1,000名のオハヨー社員は所属するユニットごとにチームに別れ、チーム単位で推薦のとりまとめや活動の推進を行っています。
推薦にあたっては、年間を通して以下の3つのテーマを設定し、各チーム内でメンバーによる推薦を実施。集まった推薦内容を吟味し、毎月「ノミネート候補者」を選出します。そしてノミネート候補者の中から、上半期&下半期の表彰者が選出され、最終的に年間MVPが決定します。
<年間テーマ>
① 起点になった人
② いい影響を与えた人
③ やり続けている人
また、表彰は「推薦される人」だけでなく、「推薦した人」も対象となります。<人を見る>ことを大切にして、一緒に働く同僚の良いところに気づき、声をかけあうことも大切なことだからです。昨年6月に実施した年間MVPの発表の際は、合わせて「ベスト推薦者賞」も発表。大いに盛り上がりました。
制度開始から約1年半、今の状況は?
制度が始まってから約1年半が経ちましたが、推薦件数は増加傾向にあります。2023年4月~12月の推薦件数は前年同月比で103.8%、具体的には4,039件もの推薦がありました。
推薦件数を増やしているのには、チームごとの工夫があります。
具体的な好事例として「同じ職場で働く、異なるユニットのメンバーを推薦してみる」「今月は自分のことを推薦してみる」など、様々な切り口で<人を見る>ことに挑戦していたケースが有りました。テーマを設けることで、新たな視点で職場の同僚の取り組みを見返すきっかけができます。その結果、身近な同僚の意外な一面に気づき、チーム内の推薦件数が増えたそうです。
この好事例を参考にして、従来の3つの年間テーマに加えて、月替りで全社共通テーマを設けることにしました。例えば、12月のテーマは『チームの雰囲気を良くした人』、1月のテーマは『きっかけになった人』です。月替りのテーマは、各チームが持ち回りで設定するバトンリレー方式を採用。テーマ設定や運用を一部のメンバーだけで行うのではなく、多くの社員が関わる取り組みにしているのもポイントです。

また、毎月のノミネート候補者を社内で紹介するときは、推薦理由とともに「推薦タイトル(キャッチフレーズ)」も記載しています。各チームで候補者を選出するときにタイトルも検討するのですが、時間とともに型にはまらず、その人の性格や仕事ぶりを一言で表したキャッチフレーズが増えてきました。ユニークなネーミングも多く、発表のたびに「この人はどんな人だろう」「どんなところが推薦されたんだろう」と気になって、しっかり読み込んでしまうことが増えました。
例えば「Mr.推進力」「心のエナジードリンク」「ミラクル兄やん」「不屈のロイテリエバンジェリスト」といったキャッチフレーズがあったら、どんな人の紹介か?気になって読んでみたくなりませんか?

これからも様々な工夫を重ねて、「良いこと」がたくさん集まる会社にしていきたいと思います。