GOOD THINGS AWARDS

カバヤ食品

運営側から見えた表彰制度の今とこれから

日本カバヤ・オハヨーホールディングス
ブランディング戦略室(カバヤ食品 広報室兼務)
廣井 良伸

カバヤ食品で、2022年10月より開始した、表彰制度「カバヤMVP賞」は、3月15日をもって、今期の推薦が締め切りを迎えました。この制度では、推薦を集め、評価し、MVP等の賞を選考する運営に社員が携わっています。第一期となる今期、運営に携わる社員がこの取り組みに対し、どのように想い、どのようなことを実行してきたのかを知るために、今回は、6つある部門の一つである、スタッフ部門の運営責任者である品質保証部の石川享子さんにお話を伺いました。

―今回のカバヤMVP賞の運営を行う中でどのような活動をされてきましたか?また、活動を通じて感じたことは?

推薦の受け付け開始から、主にメールや対面にて推薦への働きかけをしてきました。開始間もない頃には、管理職の方に対し、制度のより深い理解と所属員への推薦の働きかけをお願いしました。メールでは実際の推薦内容を記載し、推薦がどのように行われているかがわかるようにしました。それらの活動を行う中で、制度の内容、制度に込めた想いを伝えるだけでは推薦にはつながらないということを感じました。みんな頭ではいい制度だとわかってくれている、でもそれだけでは推薦するきっかけにはならない。それは伝え方の問題かもしれないし、推薦方法等の環境かもしれない。人に想いを伝えることの難しさを痛感しました。

―推薦への働きかけをされてきたとのことですが、今期の結果としてはいかがでしたか?

投票数は、スタッフ部門では約40票の推薦が集まりました。全部門で400票ほどです。各部門でも運営責任者が同様の働きかけを行っているので、徐々に浸透しているのではと思っています。

―推薦では、様々な人、事柄が取り上げられていたと思いますが、どのような感想を持たれましたか?

一つひとつの事例を見ていると、業務に関することやプライベートに関することなど様々ありますが、どれも素晴らしい行動ばかりです。同じ会社の中に、周りの人を元気にしたり、助けたり、素晴らしい活動をしている人がいると知ることが他者への理解につながり、さらには自分の心が豊かになっている気がしています。

私自身勇気をもらえた事例の一つに、自分よりも年配の方がおかやまマラソンに初出場し、完走したというものがありました。すごいチャレンジだと感動しました。

―今期、運営する中で改善点も見えてきているのではと思いますがいかがですか?

来期に向けての課題は、気軽に推薦できる環境を整えることや、皆さんに推薦内容を披露できる場をもっと作ることです。そのために、多くの人が推薦内容を見られるように、WEBサイトの立ち上げや、先日の運営責任者ミーティングで要望として挙がった推薦フォーマットの見直しに取り組んでいます。

―今後の展望についてお聞かせください。

今期は「推薦自体が恥ずかしい」、「どんなことを推薦したらよいかわからない」という意見や、表彰制度自体に懐疑的な印象を持っているなど、従業員の皆さんにとって、表彰制度にはまだまだ高いハードルがあることがわかりました。時間はかかると思いますが、「推薦すること」=「周りの人のいいところを見つけること」が当たり前になるように、引き続き働きかけていきます。表彰制度を通じて、人に興味を持ち、活発にコミュニケーションをしあえる職場環境を作っていきたいと思っています。

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