上司からの愛情溢れるプレゼンがチームの絆を強くする
いいモノはいい!リーダー:常務取締役 浅沼 智明
オハヨーバイオテクノロジーズでは、毎月全社員10名参加の定例会議を実施している。2022年4月から、定例会議の冒頭に毎月表彰の時間を作っている。「毎月表彰を導入する以前は、会議開始と同時に数字の話にいきがちだった。すると、目標値と現状のギャップがどうで、その理由は…など、できていないことに焦点が当たる。」会議においては、メンバーが自分の足りない部分に気付き、その後の行動変化につながることが大切。
しかし、チームビルディングにおいてはそれだけでは十分でなく、お互いの人となりを知り、良い部分を認め合うことで、チームワークが醸成される。アメリカでの生活や外資系企業での勤務経験がある浅沼は、「日本の企業は、認める・褒める文化が非常に少ない。できていないことに焦点が当たり、指摘を受けがち。このグループもそれが顕著だった。自分の足で立ち、前に進んでいくためには、人からどう思われようが意志を貫くための自己肯定が必要。」
そこで、OBTに自己肯定文化を作りたいと思い、2年前から週報を取り入れ、それぞれが1週間で「できたこと」・「できなかったこと」を発信。できたことは素直に認め合い、できなかったこともチャレンジしたこと自体を認めた上で、原因を抽出し、次のステップにつなげる。そして、今年度から取り入れた毎月表彰は、OBTの課長3名が持ち回りで、ロイテリチームメンバー(OHY・LPIの関係者も含む)1名を選出し、日々の行動の中からすばらしいと感じたことをプレゼンする。
メンバーに伴走する課長だからこそ、メンバーの汗と涙のプロセスを知っている。そのプレゼンを聞いた受賞者は、上司が「見てくれている」という安心感と、「これでいいんだ」とう自己肯定が、前に進む力になる。そのプレゼンを通して、他メンバーも受賞者の「人となり」に興味を持ち、質問や対話が生まれ、コミュニケーションの活性化につながっているという相乗効果も。この積み重ねがチームの絆を強くするのだ。
■選定基準
事業の数値、KPIにはまだ表れていない、小さいけど「マジでありがとう!」、失敗したけど「よくやった!」等の埋もれやすい、新しいことへのチャレンジ、周りへの気配り・気遣いなどを表彰する。
■運用プロセス
①各自:週報で今週の「できたこと」「できなかったこと」を全体共有
②毎月表彰:全員参加の定例会議で、課長3名が持ち回りで受賞者を選定し、選定理由をプレゼン。
③半期表彰:毎月表彰の中から1つ半期表彰を選定する。